作業日記などなど

過去の日記 その1

Vol.1 2002年1月〜4月 開墾三昧の日々から新茶の季節まで

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2001/01/19(土)曇り
弥平畑(やへえばたけ・畑の名前・昔、渡辺弥平さんという人が開いた畑だそうです)の茶畑を改植することに。改植とは、茶畑の茶木を植え替えることです。茶園も老朽化してくると、品質・収量ともに落ちてくるのです。この畑は私が高校生のときに改植してますので、十数年ぶりということになります。ここには「ヤマカイ」という品種が植わっていました。今度は「めいりょく」という品種を植えてみることにしました。
 さて、実際の作業ですが、
●まず茶園の木を伐採します。根はあとで掘り起こします。

伐採中の茶園 老朽化した茶の根


●伐採した茶の木を燃やします。今回は、燃やした木を灰にせず、炭が残るようにしてみました。実際の炭焼きの作業は非常に難しいので、今回は木が炭化した状態でその上に土をかぶせ、蒸し焼きにするという簡単な方法で炭らしきものができました。まあ炭を畑に入れると良いと聞いたのでちょっとやってみました。この程度の量ではあまり関係ないかな。ま、少しでもよい効果が出れば良いですね。。さてどうでしょうか。

伐採後の茶園 炭らしきもの

●このあとは重機を入れて深耕し、茶の幼木を植えます。で、今日のおやつ。

 
焼きリンゴ  

2002/01/23(水)晴れ時々雪
昨日から改植中の畑にユンボ(パワーショベル)が入ってます。白栖共同製茶組合の工場長、西山さんが土を深耕して傾斜をならしてくれています。昨日から雪が降ってかなり寒い。開植している畑の下に別の持ち主の畑があってそこは長い間お茶をつくってなかったんですが、今回開植に伴ってそこも一緒に作らせてもらうことに。長い間手入れしてなかったので、笹とか雑木が生い茂ってます。お茶の木も長く放っておくと2〜3mの木になります。そこを刈り払って燃やしました。

弥平畑遠景 ユンボで掘ってます

午後からは肥料やり。雪が降ってます。寒い・・・。

2002/01/26(土)晴れのち雨
今日から、藤九郎林(昔、藤九郎さんという人の地所だったのでこの名前が付いたそうです)通称「向居」(むかい)の畑の続きを開墾に入ります。向居の畑は7年ぐらい前に開墾したところですが、今回その続きの竹やぶを切り開いて茶畑にすることにしました。まず竹やぶを切り開かねば。チェーンソーで竹を切っていきます。かなり密集しているので時間がかかります。

2002/01/31(金)晴れ
ひたすらに竹を切って、燃やしてます。開墾も、今でこそチェーンソーがあり、パワーショベルがあり、すぐそばまで車で入っていけますが、昔の人はすべて手作業で畑を切り開いたのです。想像を絶しますね。
一日中、チェーンソーで作業していると、握力がなくなってきます。手を軽く握った状態のまま固まってしまう感じ。なかなか進まないのですが、それでも地形が全貌を現してきました。結構広い畑にできそうです。

2002/02/05(火)晴れのち雨
結構進んできました。最終的には2反(20a)ぐらいの広さになりそうです。畑にするところより広く木を切っておかなければ。それからユンボで竹の根を掘り起こして、整地してとまだまだ作業は続きます。開墾作業に入ってから、正味10日間の作業日数です。まだ竹が切れない・・・。

2002/02/09(土)晴れ時々雨
かなり竹を切ったので、地形全体が見渡せるようになりました。竹林だったころは何も分からなかったんですが。端のほうへ行くと斜面が急になり、畑にはできないのですが、いま周辺の竹とか雑木とかを伐採しておかないと、茶を植えてからでは切れなくなってしまうので、がんばって伐ってます。昨日は直径50センチ超のコナラ(この辺ではホウソウと呼んでますが)の木を伐りました。樹高20mぐらいでしょうか。手ごろな太さの部分は1m位に切ってしいたけの菌を植える原木にします。

 
向居の全景  

2002/02/13(水)晴れ時々雪
今日でほぼ木の伐採が終わりました。まだ太いコナラ(ホウソウ)の木が3本ほど残ってまして、これを今切っておかなければ。今日からユンボが入ります。5tなので竹の根もさくさくと掘れます。地形はかなり起伏が激しく、全体に谷筋、集水地形になるので、水抜きの必要もあります。また白栖協同製茶組合の工場長の西山さんが手伝ってくれています。ユンボの操縦も年季が入ってます。しいたけの原木にするために切った木を運び出します。あと割り木にする木も家に持って帰って薪にします(風呂を焚きます)。伐って切って割って燃やしてと。

2002/02/15(金)晴れ時々雨
昨日から、表面の竹の根を起こし、地形に合わせてシケ抜きの溝を掘り、そこに竹を埋めてます。竹を埋めてその上から土をかぶせておくと、竹が腐ってきたときに暗渠になって水抜きの溝になるのです。集水地形なので念入りに暗渠作っておかないと、畑が湿気てだめです。雨が続くと根腐れになり、根が深く伸びていかないので夏の日焼けにも弱くなってしまいます。最初が肝心です。がんばりましょう。

こんな感じ。

2002/02/17(日)曇りのち雨
今日は、開墾地の谷の出口に鉄のアングルを杭に打ち込んで土留めをする準備。アングルを約1m間隔に打ち込み、そこに鉄筋の柵を溶接し、そのアングルを別に打ち込んだ杭で引っ張り、土留めの骨組みにします。鉄筋にさび止め塗料を塗り、打ち込んだときに地上に出る長さを考えて切断し、地形の凹凸に合わせて並べて打ち込みます。今日は雨が降ってきたので作業は途中まででした。

2002/02/19(火)晴れ時々雪
今日朝起きたら、私と親父と二人とも「目が痛い!」 昨日の溶接が原因でした。火花を長く見過ぎてしまったので、目が軽いやけどというか炎症を起こしていました。私はそのうち軽かったのですが、親父は病院へ。2,3日したら直るでしょうとのこと。今度から気をつけねば。そんなことで、溶接は後回しにして暗渠にする溝に竹を埋める作業をしていました。しかし今日は寒い。竹林を全部切ってしまったので、風が直撃します。吹雪です。ちょっと仕事しては火にあたり、ぬくもったらまた仕事して、の繰り返しでした。

2002/02/21(木)晴れ
今日、土留めの杭を作り終わりました。杭を鉄筋でつないで引っ張って固定します。これで上に土を置いていけば、斜面が多少安定するでしょう。そろそろまた肥料をやらなければ。

こんな感じ。

2002/02/22(金)雨のち曇り
今日は肥料を配合しました。油粕、魚粕などの有機肥料を配合してつくります。昔はスコップで混ぜていたのですが、今は配合器(でかい釜みたいな機械)で混ぜます。1反あたり10俵ぐらいの割合で施肥するので、結構な量が必要になります。1日配合していると、全身に肥料のにおいが・・・。

2002/02/27(木)曇り
今日は石垣を積みました。結構大きな石がごろごろと出たので、その石で道路と畑の境界に石崖を積むことにしました。大きい石ばかりなので非常に積みにくいです。一番下に積んだ大きい石はおよそ1tぐらいあったでしょうか。パワーショベルで石をつり上げて1個づつ積んでいきます。石垣を積むのもなかなか難しいもので、向きや順番、石の「顔」などを見ながら積んでいきます。

完成です。

2002/03/05(火)曇りのち雨
昨日まででほぼ畑の形ができてきました。起伏をできるだけ少なく、また畑の面積をできるだけ大きくとれるように土の移動を考えなければいけないのです。まっすぐ平坦な土地であればよいのですが、元々が起伏の激しい地形で、全体的には谷型の地形でしたので、それをなるべく一定の傾斜で、軽くカマボコ型の地形になおしていきました。あと、その畑用の道を造ります。いまある道を移動し、傾斜を少し抜きます。そして転回するための場所を広くとります。あとは舗装して終わりなんですけど、そこまではなかなかです。あと畑の中を通る道もつけなければ。今日の夕方から雨が降ってきた。明日もたぶん雨でしょう。雨が降ってしまうと道が通れなくなります。早く舗装しなければ。それにしても、やっと全貌が見えてきました。今日でここの開墾を初めて1ヶ月と1週間です。早いような時間がかかったような。さあまたもう一踏ん張りしましょう。できあがったら1回測量してみようと親父と話しました。目標は3反でしたが、ちょっと減って、2反強ぐらいになったのではないでしょうか。

2002/03/08(金)晴れ
開墾した畑ですが、ほぼ完成です。あとは筋を切って(溝を掘って)苗木を植えます。石はあまり出てないので、植える作業自体は楽でしょう。苗木を植える具合を見ながら作業道を付けるつもりです。お茶が採れるようになるまで少なくとも3年ぐらいかかります。一人前になるにはさらに5年ぐらいかかるでしょう。気の長い話ですがそうして先を見越して開墾・改植をしていかないと。そんなこんなでうちは毎年どこか掘り返してます(笑)。すべての畑で一人前に収穫できたことってあるのでしょうか。品質を高めるため、また全体の収量を上げるため、あっちをやり直し、こっちを開墾し、とそんなことの繰り返しです。それもまた楽しいですけど。

全景
上から

明日から配合した肥料をやるのですが、今年からちょっと肥料を減らすつもりです。最近、肥料の量が増えてきているのですが、ある程度の量以上は効果が少ないのではという話を父親としました。それで今年から少し控えてみようと。ま、このへんは人それぞれの判断なので、どれが正解かはわかりません。必要にして十分な量で最大の効果が得られれば一番よいのですが、そこの見極めは難しいところです。

2002/03/13(水)晴れ
今日から弥平畑に苗木を植えます。昨日までに、ある程度大きい石を外に出し、表面をこなして植える準備をしておきましたので、今日からは筋を切って(溝を掘って)苗木を植える作業に入ります。植える苗木は「めいりょく」の1年生の苗木です。2条植えにします。だいたい等高線に沿って1.8m間隔に、つるはしで筋を切っていきます。そこに苗木を30〜40p間隔で植えていきます。けっこう根気のいるというか腰の痛くなる作業です。今日は非常に天気がよく、暑いので、苗木が乾いてしまうのが心配です。

2002/03/14(木)晴れ
いまあるだけの苗木を弥平畑に植えました。予想より苗木がたくさんいることになり、頼んでいた数では足りなくなってしまいました。ま、今度苗の都合がついたときに残りを植えるようにしておきます。ここのところの晴天続きで案の定昨日植えた苗木がしなしなになってしまいました。そこで水をやることに。山の下の谷にうちの池があるので、そこからエンジンポンプで水をくみ上げて苗木に水やりをします。ちゃんと活着してくれればよいのですが。

苗木です 植えました

2002/03/16(土)晴れ時々曇り
昨日、弥平畑の植えた苗木に籾殻をしきました。こうすることによって水分の蒸発を防ぎます。しかし植えるときの日照りで根が乾いてしまっていたところはなかなか元に戻りません。活着してくれるか心配です。
そして今日から向居の畑に苗木を植える準備に入ります。谷の出口に池があって、その上部に土を盛ったので、そこの土留めの処理をします。土嚢を積んでその上部を固めました。これで池に土が落ちにくくなりました。そしていよいよ畑の体裁を決めていきます。畑の形、道の位置、茶園の筋の方向や長さなど、最初に考えておかなければいけないのです。作業しやすいように、先を考えながら決めていきます。最初の一筋を決めるのに結構時間がかかりました。

2002/03/18(月)晴れ
今日は向居の畑に苗木を植えました。この畑には「おくみどり」の2年生の苗を植えます。岐阜県から送られてきました。この間の1年生の苗とは全然大きさが違います。畑の土の質が比較的植えやすい性質なので、今日1日で結構進みました。午前中は溝を掘り、午後から4人で植え始めたのですが、半日で1600本ほど植えられました。本数と植えた面積を考えると、思っていたより畑自体の面積が狭いことがわかりました。やはり2反強ぐらいでしょうか。道や傾斜のきついとこは植えませんのでその分減るのはわかってたんですが。でも効率を考えると道は絶対必要ですしね。水をやりかけたんですが途中でタイムアップ、あまりの寒さにまた明日にすることにしました。明日でほとんど植えられるでしょうか。

2002/03/19(火)晴れ
今日で向居の畑の苗木がすべて植え終わりました。実質1日半の作業でした。また水をやります。根が乾いているので、水を与えてやって何とか元気になってもらおうと。そのあと苗木の周りに細かく切った藁を敷きます。藁は去年とった稲のものです。全部敷くのに足りるでしょうか。

2002/03/20(水)晴れ
今日は水やりと藁敷きです。苗木も余ったので列の間に伏せておきます。来年また開墾したらそこに植えられるようにしておきます。明日は雨が降るそうで、ちょうどいい感じです。今日のうちに藁を敷いておきたかったのですが少し残りました。思ったより作業が順調で早く終わりました。開墾で竹を切っているときが一番長かった(笑)。

こんな感じになりました

2002/03/24(日)曇り時々雨
雨が降ったりやんだりと変な天気です。植えた苗木に藁を敷く作業も終わったので、ここんとこ椎茸の原木(開墾するときに切ったコナラの木)に椎茸の菌を植える作業をしています。1m程度に切った原木にドリルで穴を開け、椎茸の菌の種を入れます。そのあと山へ持っていって寝かせます。原木に菌が回り、椎茸が出てくるまで1年近くかかるでしょうか。肉厚でしっかりした感じのおいしそうなものができます。この辺では「弁慶」といいますが。またこれも楽しみです。えー実は私はあまり椎茸が得意ではありませんが(笑)。
ここ2,3日冷え込んできて、夜の気温が低く、霜が降りそうです。防霜ファンが回り始めました。この時期の霜はお茶の大敵です。暖かくなって出てきた新芽が霜害によって台無しになってしまうのです。天気には勝てません。なんとか軽くすんでほしいのですが。心配です。

2002/03/27(水)晴れ
今日、弥平畑の続きに植える苗木がきましたので、残り300本ほど植えてしまいます。2年生で非常に根が張っている良い苗木です。前に植えた1年生の苗とはかなり違います(笑)。前に植えた苗木は乾いてしまって葉が落ちてしまい、根付きそうにないのがあります。あまりにもダメなものは植え替えます。

2002/03/29(金)晴れのち雨
今日で椎茸の原木に菌を植え終わりました。山に寝かせて椎茸の出るのを待ちます。さてそろそろ新茶の収穫の準備に入ります。今年はかなり暖かいので例年より新芽の萌芽が早いようです。4月の下旬頃から適採に入ることになるかもしれません。とりあえず萌芽の早い畑から芽出し肥の施肥を行うことにします。これは新茶の色をよくするためのもので、窒素分を主体とした施肥を行います。硫安ですね。今回は硫安を主体に何種類かの肥料を配合しました。午後から雨が降りましたので、散布した肥料が雨で溶けてちょうど良かったです。1ヶ月ほどかけてこの肥料が効いてくると、こういう寸法です。明日も肥料やりです。茶の品種や場所によって萌芽の時期ひいては適採の適期が違いますので、早いところから順に施肥していきます。またそろそろ田の準備もしなければ。トラクターで田起こしです。いや〜ほんまにいろんな仕事が次々と。明日は今日施肥したところを攪拌します。軽く撫でる程度にしておきます。いま深耕して根を切ってしまってはいけませんので。

2002/04/04(木)晴れ
暖かい日が続きます。いよいよ新芽が萌芽してきました。品種や場所によって違いますが、今年は暖かく例年より早く萌芽して成長するのも早いようです。この分だと4月下旬には刈り作業に入ることになるかもしれません。これからは新芽の様子を見ながらの作業になりそうです。今日は液体の肥料を茶の葉面に散布する作業を行いました。鉄分、アミノ酸、海藻エキスなどの成分からなる肥料です。
来年から、完全無農薬のお茶作りに取り組むことにしました。いま休作している畑を借りることができたので、そこで完全に無農薬でお茶を作ってみようと。今年はその茶園の整備、準備をします。少し時間がかかりますのでお茶が採れるのは来年以降になると思われます。乞うご期待というところでしょうか。さてそろそろ萌芽の遅い品種の茶畑にも芽だし肥をやる準備もしなければ。

薄い緑の部分が新芽です。

毎年のことですが、暖かくなってきてツバメがやってきました。家の軒やガレージなどによく巣を作るのです。それは良いのですが、糞を下に落としてくださるのでそれが大変です。玄関に巣を作られるとお客さんが大変です。巣の下に板を打ち付けてガードしているのですが、その板があるとそこに巣を作らなかったりするのでうまくいきませんね。まあ春の風物詩ですね。

ツバメがやってきました。

2002/04/08(月)晴れ
今日は、来年より無農薬栽培の茶を作ろうとして借りた畑の整備をします。3年間ほど休作してたので、茶園はのび放題です。これを元々の園の形にするため刈り直します。すそ芽刈り機(巨大なバリカンみたいなやつ)で伸びた枝を切り落としていきます。今日は20度を超えていましたのでかなり重労働でした。まだまだ終わりませんのでまた明日に。

真ん中の5列ほど刈り終わったところ

帰りにこないだ竹を切ったところにタケノコが出ているというのでそれを掘りに行きました。孟宗竹のタケノコです。来週に大学時代の先輩らが大阪からタケノコ掘りにこられますので、その下見もかねて見にきてたらもう出ていました。例年より1週間から10日早いとのこと。10本程度掘って持って帰りました。ぬかと唐辛子で茹でてあくを抜きます。何本かご近所や友人におすそ分けしました。

タケノコ出てきました。

2002/04/10(水)晴れ
今日の午前中で、借りた畑の刈り落としがなんとか終わりました。あとは揃枝機で茶園の形に整備します。それはまた今度にしましょう。実はもう一カ所休作している畑を借りられることになりました。そこは周囲に畑がないので、無農薬で栽培しやすいとのこと。無農薬栽培の認定も受けられそうです。またそこも整備しに行かなければ。
午後からは赤坂の畑の端が崩れていて歩けなくなっていたので、石垣を積みました。正直言って自分できちんと最初から積むのは初めてだったのですが、なんとか形になりました。崩れないことを祈りましょう(笑)。

2002/04/12(金)晴れ
今日は田んぼを鋤きました。田に水を入れておいたのでトラクタで鋤きます。簡単そうに見えて結構難しいです。特にうちの田は幅の狭い棚田で、くねくねと曲がってますのでなかなかきれいに鋤けません。親父がさも簡単そうにしてますが、この辺は年期の違いですな。あと畦を塗っていくのですが、これもなかなかできません。できないことばかりですね(笑)。米も自分の家で食べる分と、あと少し身内に分ける分とぐらいしか作ってないのですが、やはり自分ちで作った米はおいしいような気がします。決して儲かりませんし、手間とかコストを考えるとしんどいことの方が多いのですが、新米を食べるときの喜びのために作ってるみたいなものです。それだけの事ですがなかなかできませんしね。がんばって米も作りましょう。

田んぼです。段々の棚田ですね。

2002/04/14(日)晴れ
今日は仕事の方はお休みです。私の大学時代の先輩F氏夫妻、M氏、友人S嬢が大阪から来てくれましたので、一緒にタケノコ掘りをしました。向居の開墾したところの続きにまだ竹藪が残ってますので、そこに案内しました。この陽気と先日の雨でタケノコがいっぱい出てきてます。みんなで掘って、山菜取りもして、お昼を食べて歓談しましたが、非常に楽しかったですね。天気が良くて良かった。皆さんにもリフレッシュしていただけたかと。僕も、自分のいる環境に友人たちが喜んできてくれるということは大変うれしいことです。

2002/04/15(月)晴れ
今日は28度くらいまで気温が上がり、暑い一日でした。もう新芽が大きくなってきて、1針3〜4葉(ひとつの軸に3〜4枚の葉が付いている状態)程度になってきています。あと1週間ぐらいで適採の時期になるかと思われます。で、今日は家の横の畑の茶園に覆い(遮光ネット)をかけました。黒いネット状のもので、直射日光を遮ります。こうしておくと茶の色が良くなるのです。これもかける時期と適採の時期と調節がなかなか難しいのですが、この辺は勘というか経験というか・・・。そして遅い畑に葉面散布と虫除けをやります。風が強いのでびしょびしょです。さあいよいよ新茶のシーズンですね。

2002/04/16(火)雨のち曇り
昨日から雨でしたので、ちょっと奥さんと隣町の信楽へ、茶器を見に行ってきました。自分の気に入った急須と湯冷ましと茶碗がほしいなとずっと思ってて、せっかく隣が信楽なので、信楽焼の茶器で手頃な物は無いかなと。いろいろと窯がありまして、それぞれに茶器もたくさん置いてありました。で、急須ですが、良いのはあったんですけど、良い物は値段が・・・。当たり前のことですけど。もう少し熟考する事にして、とりあえず手頃な土瓶だけ買ってきました。

こんな土瓶です

2002/04/17(水)雨
今日は白栖共同製茶組合(しらす茶房)の共同製茶工場を組合員皆で掃除しました。新茶の生産に向けて、工場の機械の点検と掃除を行い、そのあと実際に少し茶を揉み(製茶し)ます。工場の機械はFA化されていますが、その機械をどういう風に使うか、細かい調整をどう茶に合わせて行うか、というところで経験がものを言います。組合員さんたちは皆さん自分で何十年も茶を作ってきた人たちなのですが、それでもまだまだ奥が深いという話を聞きます。いろいろ勉強することが山のようにあります。

2002/04/18(木)晴れ
朝からは葉面散布と消毒をしました。あちこちの畑を見ましたが、もう新芽がかなり大きくなってきています。めいりょく、やぶきたなどの品種が萌芽が早く、芽も大きくなっています。あと1週間ほどで適採時期に入るでしょう。夜の気温が下がって霜があたることが心配です。
午後からはまた遮光ネットをかぶせます。遮光ネットは直射日光を遮るのですが、うちで使っているのは遮光率75〜85%のもので、適採時期の前約1週間から10日ほど被せます。日光を遮るので葉が日焼けせず、茶の苦みや渋み成分の生成が抑えられ、また色も良くなります。玉露などは完全に被覆して最後は遮光率100%まで持っていきますが、この場合は簡易被覆といったところでしょうか。茶園に直接被せてピンチで止めます。萌芽してきれいになっている茶園を黒く覆ってしまうのは少しもったいないのですが。

新芽が大きくなってきました 遮光ネットを被せました 新芽(向居:めいりょく)

そうそう、今日奥さんが買ってきたアジアンテイストな茶櫃と台をのせましょう。茶器を置いてなかなかサマになります。素晴らしい。こういうものをよく見つけてきますね。手頃な値段で。感心しきり。茶器のページもまた作りましょうか。

茶櫃(茶器を入れておきます) ここで茶を入れます。良い感じです。

 

 

 

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